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ガイヤの夜明けでも紹介されたクラウドクレジットの運用報告会まとめ:2018年

こんにちは~。

日本円はあらかたソーシャルレンディングで運用している今村です。

今年もクラウドクレジットの運用報告会に行ってきました。

『ガイヤの夜明け』で紹介されたばかりということもあり、クラウドクレジットのことは知ったばかりという人も結構来てました。そのせいか概要的な話も多く、踏み入った話が去年より少ない感じでちょっとがっかりだったのですが、まあ、いい機会なので、これからクラウドクレジットでソーシャルレンディング始めようかなと思ってる人向けに今回の運用報告会の内容をざっとまとめておきます。

クラウドクレジットのファンドは海外に特化していて、為替なども絡んでくるしファンドの仕組み自体もいろいろあるため、他のソーシャルレンディングの会社より分かりにくい部分があります。

でもこのまとめを読めばファンドの特徴が大体つかめるはずなので、興味がある人は是非読んでいって下さい。

ちなみに去年の運用報告会のレポートはこちらです。 こちらですでに説明していることは端折りますので、真剣に検討したい人はこちらも別途読んで下さい。

www.saki-imamura.com 

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クラウドクレジット株式会社について

規模

2017年はソーシャルレンディング業界自体もかなり成長しましたが、クラウドクレジットも規模を大きくしてきています。

  • 従業員数:37名(2016年末時点で20名ほど)
  • 資本金:11億円(2016年末時点で3.35億円)
  • ローン成立額:累計50億円超(2016年末時点で16億円)
  • ユーザー登録者数:1.5万人(2016年末時点で2,600人ほど)
  • 実際に投資している登録者:6,000人ほど(2016年末時点で1,300人ほど)

ユーザー登録者数に関しては『ガイアの夜明け』で紹介されたことで一気に5,000人ほど増えたとのこと。

事業計画としては、運営資金の調達は11億円で終了、現在はまだ赤字ではあるが、2018年末までに登録者が2万人を突破する目標を達成すれば黒字になるという想定なので、現状の登録者数1.5万人は2018年の事業目標の約4割を達成しているという計算。

『ガイアの夜明け』も偶然取材を受けたわけではなく広報の一環であり、今後は株主のマネックス証券ともコラボする予定。 

ファンド

今までクラウドクレジットが提供してきたファンドは以下の4つのタイプでした。

  • 個人向けローンファンド:欧州3カ国個人向けローンファンド、北欧個人向けローンファンド、イタリア消費者ローンファンド、リトアニア個人向けローンファンド、バルト三国自動車リースファンド
  • 中小事業者向け融資ファンド:カメルーン中小企業支援プロジェクト
  • ノンバンク向け融資ファンド:東欧金融事業者支援ファンド、マイクロローン事業者ファンド
  • 不良債権ファンド:ペルー小口債務者支援ファンド(不良債権投資のしくみの説明記事はこちら

今後はこれに加えて、マイクロファイナンス機関向け融資ファンド、リニューアブル事業者向け融資ファンド、農業事業者向け融資ファンド、不動産担保ローンファンドを新しく組んでいくとのこと。

マイクロファイナンス機関向け融資ファンドは特に社会性が強く、利回りが2.5%と今までのものよりかなり低いのですが、その分大手の保証がついているため、ローリスク・ローリターンの商品として出していくとのこと。 

今後の強化ポイント

カメルーンのファンドで一部延滞が出たことや、ペルーの税制に関しての認識ミスがあったことを受けて、ファンド組成・運用に関する意思決定やガバナンスを見直し、海外ガバナンス専任担当者として公認会計士を採用したり、運用部や商品部の人員もふやしたとのこと。

また、去年の時点で資産状況の月次報告や満期レポートを実施して分配チャートなどの機能もリリースしたが、今年はより情報を分かりやすくすることを目指し、例えばチャートには購入した全ファンドの現状利回り(年利)の数値を表示するなどしていくとのこと。 

ファンドの財産状況:予定通り運用中のファンド

さて、 実際のファンドの運用についてですが、「予定通りの運用」と「予定変更で運用」という分け方で説明がありました。

まずは予定通りのものから。

東欧金融事業者支援ファンド

ユーロ建て(為替ヘッジなし)のバージョンと円建て(為替ヘッジあり)のバージョンがあり、前者は総出資金額が6億円超なのに対し、後者は14億円超となっています。

つまり、為替ヘッジがあるバージョンの方が人気で、わりとわかりやすい円ユーロでもリスクを取る人の方が少ないようです。

いずれにせよ、貸付先となっている金融事業者の業績も良好だとのこと。

マイクロローン事業者ファンド

こちらは、米ドル建て、ユーロ建て、ロシア・ルーブル建て、円建てのバージョンに最近ジョージア・ラリ建てのバージョンが加わって5つの貨幣で選べるようになっています。

面白いのは、こちらのファンドでは期待利回りが10%超のロシア・ルーブル建てが一番人気で総出資金額が6.2億円になっていることです。対して米ドル建ては約9千万円、円建ては1.3億円です。

貸付先の欧州のノンバンク企業の営業状況は概ね良好とのこと。

リトアニア個人向けローンファンド

こちらは個人の債権をP2Pレンディングのプラットフォームで買い付ける「個人向けローンファンド」ですが、買い付けた債権に関しては概ね良好である一方、プラットフォームへの資金流入が多く、再投資したくてもなかなかできないこともあり、早期償還として資金の一部を投資家に戻している状態だそうです。

プラットフォーム型は他の投資家からの資金流入がリスクの1つになっています。

バルト三国自動車リースファンドII

オリジナル・バージョン(バルト三国自動車リースファンド)は合同運用型なので早期償還が全号のファンドに影響を与えていました。そのため、合同運用でなく各号ごとが特定の資産を保有する形にして再開されたファンドがこちらのリースファンドIIです。

2017年11月に再開されたばかりでまだ最近ですが、予定通りとのこと。

ファンドの財産状況:予定変更して運用中のファンド

次は予定を変更して運用しているファンド。

欧州3カ国個人向けローンファンド

リスク低減型、バランス型、ハイイールド型の3種類があり、どれも当初の期待利回りを下回りそうです。

1(低い)~8(高い)というリスクランクの1~3のローンに投資しているリスク低減型では、半分以上のローンが正常に返済されていますが、4分の1ほどは61日以上延滞しつつ返済されている状態です。ただ、貸し倒れ損失は出ていません。

リスクランク4~7のローンに投資しているバランス型では、正常に返済されているローンは3割ほどで、半分以上は61日以上延滞しつつ返済されている状態です。ただ、こちらも貸し倒れ損失は出ていませんし、金利的には40%と日本では考えられないレベルなので、もともと多少の欠損はあるだろうという想定です。

リスクランク8のローンに投資しているハイイールド型は金利が60%なんですが、8割が61日以上延滞しつつ返済している状態で、実際に貸し倒れ損失も0.37%出ています。こちらに関しては部分的にでも返済してもらえるよう法的措置を取っているとのこと。

このファンドに関しては現在は募集されていません。

イタリア消費者ローンファンド

ペルーのファンドの次に立ち上げられた古いファンドで現在は募集されていませんが、こちらもプラットフォーム経由で買い付けしたものです。

即時償還を要求している最中で元本分は返済されそうな状態の延滞債権が6%ほどありますが、8割以上は正常に返済されています。

北欧個人向けローンファンド

4割は正常に返済されていますが、61日以上延滞しつつ返済されているローンが8%ほどあり、貸し倒れ損失も8%ちょっと出ています。

4分の3はFellow Financeのプラットフォームで買い付けたローンで残りがBondora経由なんですが、延滞がでているのはほとんどBondora経由のものなので、Bondoraからはそれ以上買付けしておらず、一方Fellow Financeでは資金流入が加速したため金利が低下したため、思ったように再投資できていません。

そのため、投資されずに現金のまま保有している資産が3割近く出ています。

バルト三国自動車リースファンド

上で説明したオリジナルファンドです。延滞はないのですが、合同運用のため早期償還のローンがすべての号のファンドで共有されている状態です。

その他のファンド

なぜか上でカテゴリ分けされていなかったけれど、別途説明があった残りのファンドがこちらです。

カメルーン中小企業支援プロジェクト

2017年12月末の時点で発行済のファンドは39本、うち満期日未到来のものが23本(58.97%)、延長なし償還済みファンドが6本(15.38%)、延長あり償還済みファンドが1本(2.56%)、延長運用中ファンドが9本(23.08%)という内訳になっています。

期日通り返済するという意識が薄いお国柄なんじゃないかと思っていましたが、やはりそうみたいです。

ただ、このファンドの形態は、融資審査・トレードファイナンスの実施・資金回収を行っているOvamba社のプロジェクトに出資することで投資に参加している形なので、Ovamba社とは利害が一致しており、実際にOvamba社が資金回収に努めているところとのこと。

ペルー小口債権者支援ファンド

こちらは不良債権を激安価格で買い付けてきて資金回収するファンドですが(どういう仕組みなのかは以前こちらで説明しています)、当初、回収し尽くすのには大体3年くらいかかるだろうという見込みだったところが、ファンドの運用財産を不良債権の購入先別に見た時、現時点で既に購入金額を超えて利益が出ている債権が多く出ていて3年超えても回収できそうな勢いだとのこと。

ただ、このように不良債権を購入先別に分析した結果をもとに妥当な価格でさらに不良債権の購入を検討すると、現状では買うに値する不良債権がないため、ファンドの新規募集は2017年10月半ば時点で停止している状態だそう。

その他

このほかに話に挙がったのは以下。

なぜバルト三国自動車リースファンドIIをやることにしたのか

上でも述べたように、バルト三国自動車リースファンドは投資先債権の流動性によっては投資を実行できないケースもあり、また、ファンドが合同運用だったため、早期償還が全号に影響していました。

ただ、ファンド自体は、Mintosというプラットフォームを介してMintosの提携会社であるmogo社のリース料債権に投資すると貸し倒れになった債権はmogo社が買い取ってくれる、という実質貸し倒れがない良い仕組みでした。

そのため、今回ファンドを個別運用にして各号の運用資産を別々にし、期待利回り・投資倍率・運用期間は募集時点では「変動」としておいて投資実行が叶った時点で決定するという形にすることで改善したとのこと。

ちなみに、今のところ、決定した貸付利率は大体9%前後で、もし投資実行できない場合、60日以内に資金は投資家に戻すことになっているそうです。

為替ヘッジ取引について

よく質問される事項として為替ヘッジ取引について説明がありました。

為替リスクが発生するのは出資金が分配金として戻ってきた時点ですが、為替ヘッジは

  1. いつ投資収益が見込めるか
  2. いくらの投資収益が見込めるか

この2点をもとに「いつ」「いくら分の」為替取引を行うかという予約為替取引を行う形になるので、回収に遅延が起きた場合、予約日時を過ぎた運用残高については「為替ヘッジあり」のファンドであっても為替リスクが発生する、とのことでした。

まとめ

聞いてきたことをざっと書き出しただけですが、どうでしたか?

他の記事でも書いていますが、クラウドクレジットのファンドは良く言えば面白いんですが、悪く言うと分かりにくいものが多いです。

でも為替リスクをとってアップサイドを狙うことができるソーシャルレンディングは珍しいので、いろいろ投資する中の選択肢として検討に値すると思います。

ロシア・ルーブル建てファンドで集中投資、とかは余程ルーブルの動向に自信があるのでもない限りあんまりオススメできないですけどね……。(当たればスゴイですが)

 

 

 

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