経済的自由のススメ

好きなことで労働所得を得て、投資で不労所得を得て、それを死ぬまでに全部使い切る、という生き方のススメ

老後資金、いくら必要かじゃなくていくら貯まりそうかシミュレーションしよう

みなさま、お久しぶりです~。お元気ですか?

数日休むとか言いつつ1ヶ月近く休んでしまった今村です。ええ、おかげさまで元気です。

今後のことはまだ考え中ですが、今日はひさびさに「何か書きたい!」という気持ちになったので、とりあえず1本書きます。

 

以前、こんな記事を書いたことがありました。

老後資金に関する不安を解消するお金を生み出すシステムや能力

老後資金がいくら必要かは想定によって変わる可能性があるから、不安を払拭するにはお金を生み出すシステムや能力を得るのが一番、という話です。

実はこれとは別に、今村が個人的にやっていることがもう1つあります。

資産残高の記録とシミュレーションです。

老後資金がいくら必要になりそうかを計算するのではなくて、老後資金が実際にいくら貯まりそうなのか計算し、その結果をもとに今後の戦略を立てた方が現実的だからです。

……というわけで、今日はそのやり方を説明をします。

概要

やり方は簡単です。ポイントは預金、年金、投資などの残高を口座レベルで、1年ごとに記録するということです。そして差し引き残高の変化を見て、それをもとにシミュレーションします。

例えば株式投資であれば、各銘柄のリターンやポートフォリオのパフォーマンスなど細かいことは見ないで口座の残高だけ見ます。証券口座が複数ある場合もとりあえず口座ごと記録し、カテゴリを作って合計します。要は簡単に残高をチェックできるレベルでやる、ということです。

年ごとで見ていくのは最初はまどろっこしい気がするかもしれませんが、例えば四半期ごとや月ごとにすると季節性の要素なども入ってきて分かりにくくなりますし、成長率の計算やシミュレーションは年ごとにしたほうがやりやすくなります。

また、どの時点のデータを記録していくかについては、いつでもいいのですが、例えば職業上3月末で締めた方が年収が分かりやすいのであれば毎年3月31日時点のデータを取るなど、分かりやすさや継続しやすさを考慮して決めると良いです。

目的

目的は最初に述べたように老後資金がいくら貯まりそうなのか計算して今後の戦略を立てることですが、どうしてこのようなやり方をするのかという視点でもう少し説明します。

自分というポートフォリオの全体像を把握する

投資をしている人は、わりと自分のポートフォリオがどのくらいのリターンを出しているか把握しているんじゃないかと思います。あと、ローンがある人も残高くらいは見ているんじゃないかと思います。

でも、老後の資金のことを考える時に重要なのは、全てまとめて見た時に資産が差し引きいくらになっていて、どのくらいのペースで成長しているか、です。特に、労働所得がある人は新規で年金の積立をしたり投資したりすれば、運用リターンとは関係なく資金の増加します。また、給与自体が上下することもあります。そうなると、全てを差し引きした動きを見ないと全体像が把握できなくなってきます。

また、口座別で見ることに関しては、記録するための数値を調べやすいというのもありますが、普通預金や定期預金などのほとんどリターンを出さない口座に意識を向けやすくなるということもあります。

シミュレーションをより妥当な想定で行う

老後の資金について考える時、自分の年代の平均年収がいくらで、自分と同じ家族構成の家計の平均支出がいくらで……という感じで他の人と比べたり、平均値を想定してシミュレーションしたりケースが多いのではないかと思いますが、実際のところそのようなやり方にあまり意味はありません。競争してるわけじゃないんですし、自分のペースで自分が十分と思える資産が形成できればそれでいいわけなので。

となると、やっぱり自分の過去データを使うのが一番です。それなら「今のレベルで頑張っていればいいのか」とか「まだまだ頑張れるからもっといけるかも」というように、自分基準で考えることができ、妥当な想定でシミュレーションできる、ということです。

実践

ここからは今村が作ったテンプレートをもとに説明します。テンプレートはGoogleドライブにアップロードしておきましたので、使いたい人は自由に使ってください。

*Excelで作ってあるので、Google Docで開けるとグラフの体裁が少し崩れます。可能であればダウンロードしてExcelで開けることをおすすめします。

自分用のシートを作るのが少し面倒ではありますが、一旦作ってしまえばあとは毎年データを足すだけなので簡単になります。

基本設定

入力すべきセルは青色になっています。その他のセルには計算式が入っていて自動的に計算されるようになっています。

入力する箇所の説明は以下の通り。

年度と年齢

まず最新データを入力する年度を決め、その時点での自分の年齢を入力します。デフォルトでは2016年で30歳ということになっています。ここに入力すれば前後の年度と年齢は自動的に計算されます。

口座名

それぞれのカテゴリにあてはまる口座の名前を入力します。4つまで入力できるようになっていますが、必要に応じて行を増やしてください。余った行は何も入れずにそのままにしておいて大丈夫です。

口座の残高

遡れるだけ遡って、12月31日時点や3月31日時点など自分で決めた時点の口座の残高をそれぞれ入力します。最低5年くらいは遡ってデータを見たいところですが、遡れない年のデータを入力しなくてもカテゴリの小計は計算されます。(成長率は計算されませんが。)もちろんデータは多い方がいいので、もっと遡れる場合は自由に列を増やして入力してください。

ちなみに、デフォルトで2016年の列に入っているデータには何の根拠もないので気にしないで自分のデータに書き換えてください。

シミュレーション

過去データの入力が終わったら、少しスクロールダウンしてみてください。それぞれの口座の資金がどのように増減したかが計算されているはずです。

それを見ながら次は以下の2つを入力します。

引き出す予定の資金

デフォルトでは64歳まで全く何も引き出さず、65歳から月々30万円、年間で360万円引き出すという設定になっています(セルAP24=300000*12)。そしてその後はインフレ1%分を足した金額を毎年引き出す設定になっています(セルAQ24=AP24*1.01、以後同様)。

これも特に根拠があるわけではないので、早期リタイアを想定している人、リタイア後も第二の人生で稼ぐ予定の人など、自分の想定に合わせて変更してください。

また、子供の大学の学費や将来組む予定の住宅ローンなどで、現時点で通常の支出に含まれていない出費がある場合はあてはまる年に想定金額を入力してください。

口座ごとの想定成長率

今までの口座ごとの増減を踏まえ、今後どう資金を動かしたいか考えます。「定期はやめてちゃんと運用しよう」 とか、「もう少し普通預金に現金があったほうがいいな」とか、「投資はこっちの口座で株式にした方がいいな」とか、そんな感じで全体の配分を見直すわけです。

そしてこんな感じでいけるんじゃないかという成長率を口座ごとに入力してみます。大体で構いません。

上で将来の大きな出費は想定金額を「引き出す予定の資金」として入れましたが、逆に現時点でそれらが支出に含まれている場合は、支払いが終わると想定される年から資産の成長率が上がるはずなので、その辺も考慮に入れましょう。

ちなみにデフォルトで入っている成長率もかなり適当な数値ですので、自分に合わせて変更してください。一応考え方としては、労働所得がある間は新規で投資する資金があるため口座の残高の成長率も実際の投資案件のリターンより高くなり、労働所得がなくなって投資の戦略じたいもキャピタルゲイン寄りからインカムゲイン寄りになってリターンも低くなってくる、というのが一般的だとは思います。

あと、2016年時点で30歳の場合、2096年の110歳時点までシミュレーションできるようになっていますが、何歳まで生きる設定にするかも自分で決めてください。

いろいろなケースを試してみる

一通り設定してみたら、自分の老後の資金の状況を確認してみましょう。余裕でしたか?それとも終盤にはマイナスになってしまっていましたか?それともぴったりでしたか?

でもこの時点ではどのような結果でも構いません。調整すればいいだけです。

そして「このままのレベルの資産形成では老後は物価が安い国に移住する必要があるかも」とか「老後に引き出す金額をもう少し下げてもいい状況を作れたら5年はやくリタイアできるな」とか「これから10年はもっと頑張って労働所得を上げよう」とか、うまく帳尻があうシナリオを考えればいい、ということです。

まとめ

どうでしたか?

今村はドル資産と円資産があるのでこのテンプレートとはちょっと違うバージョンを使っていますが、ドル資産は2010年から、円資産は2013年から記録しています。

今、ドル資産はほとんど出し入れがない状態で運用していますが、年平均11%くらいで増加しています。円資産は労働所得があるので、年平均17~19%くらいの増加になるんじゃないかと見ています。

でもシミュレーションによると今後は、「65歳までは3%くらいのリターンで資金運用、65歳以降は1.5%くらいのリターンで資金運用できれば(たぶん余裕でできる)、65歳で稼ぐのを辞めても(たぶんやめない)十分100歳まで生活できる」、という見通しになっています。日本の国民年金とアメリカのソーシャルセキュリティーが破綻しても、です。

老後資金がいくら必要か考えるより具体的だし安心できるでしょう?

みなさんも是非、自分の資産状況を年次で記録してそれをもとにシミュレーションしてみてください。