経済的自由のススメ

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ラッキーバンクの返済遅延と今後のソーシャルレンディング

こんにちは~。

日本円はほとんどソーシャルレンディングで運用している今村です。

 

いやあ、「ああ、ラッキーバンクから返済遅延のお知らせ来てるなぁ」と思いつつ昨日は寝ちゃいましたが、朝起きてざっとネットを眺めてみたらどうも特定のファンドだけじゃないっぽいですね。

……やれやれ。

 

3月にみんなのクレジットがとうとう債権譲渡して損失確定し、そのすぐ後にラッキーバンクが行政処分されて、「ソーシャルレンディングの風向きが変わってきたなぁ、今後ソーシャルレンディングを続けるにしてもいろいろ考え直さなくちゃいけないなぁ」といろいろ思うところはあったんですが、とにかく3月は個人的にブログ書いてる心の余裕がなくてスルーしてました。

でもラッキーバンクの話題がまた出てきたので、この件と今後のソーシャルレンディングについて思ってることをざっと書いておきます。

今村の投資状況

ラッキーバンクのことはソーシャルレンディングを始めた当初からわりと好きで、去年の秋くらいまでクラウドクレジットに次ぐ割合で投資していました。

でも割合は徐々に減り、現在残っているファンドは154号、203号、234号の3本だけになりました。元本はそれぞれ51万円、30万円、30万円で計111万円です。

今まで利払いは滞っていなかったので、それを差し引くと最悪ここから全く元本が戻ってこない場合の損失は98万円ほどになる計算です。担保があるので実際は元本が全く戻ってこないことはないと思いますが。 

ラッキーバンクでの投資額が減った理由

とまあ損失が出る覚悟をしたところで、そもそもどうしてラッキーバンクでの投資額がこんなに減ってしまったのかという話も参考になるかもしれないので書いておきます。

ちなみに、結果的には追加募集の件で疑問を持つ前に買ったファンドがあたしがラッキーバンクで投資した最後のファンドになりました。でも借り換え案件の件で疑問を持つまでは資金があるときは一応ファンドの募集を眺めて検討はしていました。

募集の仕方の変化

いつ頃からだったか、ラッキーバンクは①高利回り案件の募集予告をしておいて、②募集当日にそれよりやや期間が短くて利回りももっと低いけど同じ案件もいくつか出す、という募集のやり方をするようになりました。

要はスーパーの特売品と同じ販促法で、①に投資するつもりで入金しておくが①はもともと枠が小さいのもあって一瞬で埋まってしまう→①に投資できなかった人は諦めて②に投資する、というパターンを狙ったものです。

初めてこれに遭遇したとき、なんとなく嫌だな、こんなことをしなくちゃいけない理由は何だろう?と思いました。

新規で事業を立ち上げたばかりで知名度も低くてとにかく登録者を増やしたいときに、キャッシュバックしたり自社の取り分を減らして利回りを上げたりするのはわかりますが、ラッキーバンクはすでにそういうレベルではなかったので。

追加募集の位置づけ

「担保対象不動産へ極度額◯円の抵当権を設定しており、極度額範囲にて追加募集を行う可能性があります」っていう但し書きがある案件、ありますよね。

これ、以前は「そういう予定はとりあえずありませんが、可能性としてはないこともないので一応書いておきます」っていう感じで解釈していたのであまり気にしていませんでした。

でもいつの頃からか「あれ?ひょっとして実際に追加募集してる案件結構ある?」と思うようになりました。

そして2017年の春ごろにどうしても気になってラッキーバンクに「追加募集があった場合は最初の募集の劣後投資になるのか」と問い合わせたのですが、追加募集も同じ権利になると回答を受けました。

……これ、問題じゃないですか?

例えばLTVが85%だ、15%は評価額下がっても大丈夫だと思っていても、その後追加募集されちゃったらその前提は崩れちゃうってことじゃないですか?

自社サイトでの顔出し撤回

以前「自社サイトで代表者が顔出ししていない会社は要注意」という法則に基づいてソーシャルレンディングの業者のランキングを作ったことがありますが、2017年9月時点のランキングを作ったときに、以前は顔出ししていたラッキーバンクの代表者と役員がいつの間にか顔出しをやめていたことに気づきました。 

www.saki-imamura.com

最初から顔出ししないことを貫いている代表者って結構いますし、必ずしも顔出ししてないから全くダメというわけでもないと思います。

でもずっと顔出ししていた代表者と役員が突如顔出しをやめる、というのはあんまりいい感じがしません。

サイトをリニューアルしたどさくさに紛れてページが削除されてしまったとかいうことなら理解できますが、サイトは全く同じで代表者と役員の挨拶のページだけ削除されているというのは、理由はどうであれ「このページは削除しておこう」というなんらかの意思があったわけなので。

借り換え案件の出現

借り換え案件が出てきたのに気づいたのは顔出し撤回に気づいた少しあとだったと思います。

借り換え自体は別に悪いことではないですし、ソーシャルレンディングでも業者によっては借り換え案件を延々と繰り出してるところもあります。

ただ、大抵の場合は最初から借り換えを想定してるんですよね。何年にも渡る事業契約をファイナンスしたいんだけれど、ソーシャルレンディングであまり長い運用期間のファンドにしても集まらないから投資しやすく短い期間に区切ってある、というもの。

これが「最初はそういう想定ではなかったけれど延滞になりそうだから借り換える」となると話は別です。

ラッキーバンクの借り換え案件にはこの辺の詳しい説明はありませんでした。でも、もとの案件を見てもそういう想定だった感じはなかったので、これは実質的には延滞なのでは?と疑問を抱くようになりました*1

個人的にはプロジェクトの事業期間が延長したのであればクラウドクレジットのように延滞扱いすべきな気がします。

どうしても借り換えしたいのであれば、少なくとも借り換えが必要な状況と返済の見込みについての説明が必要でしょう。でなければ投資家としては検討のしようがないので。

今後のソーシャルレンディング

ラッキーバンクに関しては、 田中氏にみんなのクレジットの白石氏のような悪質さは感じられないので、とりあえず頑張れるだけは頑張ってくれるんじゃないかなと思います。

担保についてもとりあえず今の時点では「不動産鑑定書の代わりに掲載していて注意された不動産価格調査報告書は不動産鑑定士によるものであり査定自体に問題があったわけではなく、実際にこれまでの実績では評価額の70%~120%で売却されている」というラッキーバンクの説明を疑う理由は特にないと思っています。

なので、あとは主な融資先であるX社のダメダメ度がどのくらいでどんな関係性なのかでしょうね。

ただ、現在営業を停止していて乗り換え案件も出せない状況ですから、長引けば長引くほどラッキーバンクは苦しくなるんじゃないかと。今回、一斉に返済遅延が出たのも単に乗り換え案件という手が使えなくなったからなんじゃないかという気がします。

 

全体の話で言うと、個人的に一番気になるのは今後のソーシャルレンディングの事業者の黒字化や存続性です。

ソーシャルレンディングは今まで

  • ソーシャルレンディングというコンセプトに対する漠然とした期待
  • とりあえず登録者を集めて事業を軌道に乗せようとする新規事業者の動き(キャッシュバックなどのキャンペーン、自社の取り分を削った形で成り立っている高利回りファンドなど)
  • 遅延事例の少なさ
  • 行き場がない投資資金

などが追い風になって成長してきた側面があります。

でも、事業者がいつまでも自社の利益を犠牲にしていくことはできないことや、仮想通貨や相次ぐ報酬引き下げで買いやすくなった投信など他の投資選択肢が広がってきたことや、みんなのクレジットやラッキーバンクの件によって追い風は弱まってきている気がします。

そうなると、追い風が吹いている間に黒字化して存続性を確保できない事業者はヤバイですね。今後は今までよりやりやすい環境になることはないでしょうし。

なので、事業者の経営状況をしっかり見ることが今まで以上に重要になってきそうです。本業はソーシャルレンディングではなくて他で収益が上がっている会社であれば追い風云々はあまり関係ないかもしれませんが。

 

なんにせよ、もともと日本円の運用先がなくて困っていたためにソーシャルレンディングを始めたあたしとしてはちょっとがっかりな展開です。

ソーシャルレンディング業界が低迷しちゃうと別の運用先を探さなくちゃならなくなるので是非持ちこたえて今後も成長していって欲しいですねぇ。 

*1:行政処分になった時点のラッキーバンクの質疑応答で、実際にプロジェクトの進捗状況に問題があって借り換えていたことがわかりました