経済的自由のススメ ~そのあと~

経済的自由を得て現役引退したあとの生き方

プリンスの死からわかった理想の生き方

プリンス、死んじゃいましたね。

あたしは彼の急死がものすごくショックでした。

ホイットニー・ヒューストンとか、マイケル・ジャクソンとか、デビッド・ボウイの死とは比べ物にならないくらい。

自分で自分の動揺にちょっとびっくりして、ここ数日間なんでこんなにショックなんだろう?と考えてたんですが、これは生き方の話だ、あたしが理想と思ってることだとわかったので、きちんと考えるため、そして忘れないためにここに書いておこうと思います。

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あたしはプリンスの生き様のファンだったんだと思う。

彼の音楽や才能が好きだったことは確かだけど、

顔も体型もファッションも好みじゃないし、声も好みじゃない。

この辺はどちらかと言うと、ああ、プリンスらしいなぁ、

これぞプリンスだわ…というアングルで好ましく思ってたって感じ。

 

あたしが心底惹かれて心打たれてたのは、

プリンスが心から音楽を愛していて

変人とも見られかねないレベルで(てか、実際そう見られてたと思う)

全く人目とかキャリアとか気にせず、

他人が口出しすることも許さず、

自分のやりたいように思う存分やっていたってこと。

 

あたしがプリンスのこと好きだったのは、

好きなことをずっと子供みたいに一途にやり続けて、

自分というものを絶対譲らなかった人だからなんだと思う。

 

しかも彼は成功してる。もの凄く。

 

偉大なことをするために必ずしも好きなことをする必要はない。

莫大な借金を返すために小説書いたドストエフスキーとか、

父親が怖くてイヤイヤながらテニスやってたアンドレ・アガシとかもいるし、

単にお金とか名声のために何かやり続けて成功してる人もたくさんいる。

 

でもそういう人たちにあたしは惹かれない。

あたしが惹かれるのは、

好きなことを好きなようにとことんやって

必然的に成功しかあり得ないとこまで行ってしまう生き方なんだ

……と今回のことでわかった。

 

アインシュタインとかスティーブ・ジョブズ、

ヨーコ・オノとかもプリンスと同じ人種だと思う。

たぶん、

ゴッホとかピカソとかモネもそうなんじゃないかと思う。

 

あの人達は自分が好きなことを見つけて

普通の人から見たら狂気のレベルでそれに愛情を注いでいる。

でもそうすると普通の人には決して開くことができない扉がちょっと開いて

その人の魂を通してその扉の向こうに

宇宙だか神だか、よくわからないけど凄いものが見えたりする。

 

あたしはプリンスの中にあったその扉が

永遠に閉ざされてしまったことにショックを受けたんだと思う。

そして、今まで深く考えずに適当に見てたことを悔やんでる。

もっとしっかり見ておけばよかった。

理想の生き方だったのに。

 

RIP, Prince.

 

マット・デイモン:(プリンスと)喋ってて、「まだミネソタに住んでるんですよね?」って尋ねたら、彼は僕の目をじっと見て「僕は自分の心の中に住んでるんだよ、マット・デイモン」って言ったんですよ。