こんにちは~。
ドル資産は米国株、円資産はソーシャルレンディングで運用している今村です。
この間資産形成の話をしたときは「始めたのが最近だし割合的にそれほど大きくないから」と言ってソーシャルレンディングは割愛しましたが、2017年4月~6月に完済したファンドのレポートしてから現時点までに記事が1本書けるくらいの数のファンドが完済したので、なんか変なタイミングですがレポートします。
ソーシャルレンディングの会社については、少し前にダメな会社の法則を使って比べたので参考にしてください。
2017年7月~10月中旬に完済したファンド
前回と同様、完済した順序に概要と結果をリストします。
ただ、今回は前回と違って最初からリターンの計算の仕方を統一します。
運用利回りが同じでも、元本と一緒に最後に一括返済される場合とそうでない場合はリターンは微妙に変わってきますし、利回りを計算する際に源泉徴収前の利益か後の利益をリターンとするのかでも数値は違ってきます。また、運用期間をどうカウントするかでも数値は違ってきます。
なので、今までは合算と比較のために、分配方法や各業者の計算方法にかかわらず「リターンの年率換算 = (税引前の利益 ÷ 元本)÷ 運用期間 × 12」としていたのですが、期待利回りは各業者がサイトに掲載しているものをそのまま記していました。
でもそうすると期待利回りと確定利回りの差が分かりにくいので、期待利回りは「各社のサイトのシミュレーションで出た金額をもとに「(税引前の利益 ÷ 元本)÷ 運用期間 × 12」で計算します。
……というわけで、ファンドの募集条件に記載されている利回りと微妙に違うケースがありますのでよろしくお願いします。
クラウドリース:不動産担保付きローンファンド【第1弾】4号
3月に満期になったクラウドリースのファンドがあったのでその資金をこちらに入れ直しました。本当はもう少し期間が長いもののほうが面倒でなくて嬉しいんですが、なかったのでこうなりました。
詳細は以下の通り。
- 案件数:2案件
- 運用期間:4ヶ月
- 投資額:50万円
- 想定受取収益(税引前):16,668円
- 運用利回り(年利):10.00%
- 確定収益(税引前):16,684円
- リターン(4ヶ月で):3.33%
- 年換算利回り:10.01%
16円の差がなんなのかよく分かりませんが、普通に償還されました。
興味がある人はこちら>>クラウドリース
クラウドリース:短期特別キャンペーンローンファンド95号
こちらも3ヶ月と短いのですが、入金したいタイミングで募集していたファンドの中でこのファンドが一番良かったので買いました。
詳細は以下の通り。
- 案件数:2案件
- 運用期間:3ヶ月
- 投資額:50万円
- 想定受取収益(税引前):13,353円
- 運用利回り(年利):10.68%
- 確定収益(税引前):13,353円
- リターン(4ヶ月で):2.67%
- 年換算利回り:10.68%
こちらは投資利益シミュレーションの金額とピッタリ同じ利子で償還されました。
クラウドリースは短期案件が多いためしょっちゅう償還があって面倒なんですが、その分常に何らかのファンドの募集があり、ずっと投資できずに口座で資金が遊んでいる状態が続く、ということがわりと少ないです。
長期案件もあるけれどたまにしか募集がなくて書いそびれるとずっと資金が遊んだまま……となりかねないケースもよくあるので、それよりは良いです。
興味がある人はこちら>>クラウドリース
クラウドクレジット:東欧金融事業者支援ファンド10号(為替ヘッジあり)
安定の東欧金融事業者支援ファンドです。
詳細は以下の通り。
- 案件数:案件別にはなっていないが複数の事業者が対象
- 運用期間:7ヶ月
- 投資額:20万円
- 想定受取収益(税引前):11,000円
- 期待利回り(年利):9.43%
- 確定収益(税引前):11,301円
- リターン(7ヶ月で):5.65%
- 年換算利回り:9.69%
運用利回りは想定通りだったのですが、為替ヘッジのコストが想定より低かったため、確定利益が若干上回りました。
ちなみに、この運用期間中は円安が進行していたので、為替ヘッジがないファンドでは為替利益も出ていたはずです。残念。
興味がある人はこちら>>クラウドクレジット
クラウドクレジット:東欧金融事業者支援ファンド14号(為替ヘッジあり)
1ヶ月後に続けて東欧金融事業者支援ファンドに少額入れました。
同じシリーズなのに期待利回りが毎回同じでないことについては、貸付先の金融事業者の資金調達状況や彼らが最終的に貸し付ける個人のローンの市場がどうなっているかなどが関係しています。
ファンドの詳細は以下の通り。
- 案件数:案件別にはなっていないが複数の事業者が対象
- 運用期間:7ヶ月
- 投資額:20万円
- 想定受取収益(税引前):9,600円
- 期待利回り(年利):8.23%
- 確定収益(税引前):9,830円
- リターン(7ヶ月で):4.92%
- 年換算利回り:8.43%
こちらも10号と同じパターンで、ユーロ・円の為替予約コストが想定よりも低かったため確定利益が若干上回る形になりました。
興味がある人はこちら>>クラウドクレジット
クラウドクレジット:ジョージアマイクロローン事業者ファンド2号
ドル建てで為替ヘッジがないバージョンです。
10月末に返済完了で11月上旬に償還の予定だったのですが、8月末に返済完了して9月に償還されました。
詳細は以下の通り。
- 案件数:案件別にはなっていないが複数の事業者が対象
- 運用期間:11ヶ月(もともと13ヶ月)
- 投資額:30万円
- 想定受取収益(税引前):33,600円
- 期待利回り(年利):10.34%
- 確定収益(税引前):51,142円
- リターン(11ヶ月で):17.05%
- 年換算利回り:18.60%
2ヶ月繰り上がって償還されてしまったのですが、ドル・円の為替が101.43円から109.18円まで円安になったため、期待利回りを大きく上回りました。
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クラウドクレジット:【ロシアルーブル建て】マイクロローン事業者ファンド1号
ロシアルーブル建てとして初めて出たマイクロローン事業者ファンドです。
「ご注意:ロシアルーブルは乱高下する可能性があります」とあったので、試してみました。(*良い子のみなさんはこういうやり方はやめましょう。)
詳細は以下の通り。
- 案件数:案件別にはなっていないが複数の事業者が対象
- 運用期間:13ヶ月
- 投資額:50万円
- 想定受取収益(税引前):79,500円
- 期待利回り(年利):14.68%
- 確定収益(税引前):207,888円
- リターン(13ヶ月で):41.58%
- 年換算利回り:38.38%
確定利益を見たとき、桁が間違っているのかと思いました。
運用自体は想定通りだったので、違いは全て1ルーブル=1.585286円が1.931822円まで円安になった結果の為替利益です。逆に動いていたらかなり大きな元本割れになっていたところでした。
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トラストレンディング:不動産担保付ローンファンド26号
これはトラストレンディングで初めて買ったファンドです。運用利回りの他に、新規口座開設と10万円投資のキャッシュバックもありました。
- 案件数:2案件
- 運用期間:12ヶ月
- 投資額:30万円
- 想定受取収益(税引前):30,000円
- 運用利回り(年利):10.00%
- 確定収益(税引前):30,619円
- リターン(12ヶ月で):10.21%
- 年換算利回り:10.21%
- キャッシュバック:新規口座開設1,500円、10万円以上投資3,500円
- キャッシュバックも入れたリターン:11.87%
619円の差がなんなのかよく分かりませんが、普通に償還がありました。
興味がある人はこちら>>トラストレンディング
アップルバンク:【不動産担保付き】短期特別キャンペーン・事業資金ローンファンド第4弾4号
アップルバンクで初めて買ったファンドです。お試しのつもりでわざと2ヶ月の超短期のファンドを買ったのですが、1ヶ月で償還してしまいました。
詳細は以下の通り。
- 案件数:2案件
- 運用期間:1ヶ月(もとは2ヶ月)
- 投資額:30万円
- 想定受取収益(税引前):5,010円
- 運用利回り(年利):10.02%
- 確定収益(税引前):2,629円
- リターン(1ヶ月で):0.88%
- 年換算利回り:10.52%
利払いが毎月あるはずだったのが結局1ヶ月で償還になったので微妙に年換算利回りが上がりました。
興味がある人はこちら>>アップルバンク
この時点での2017年のリターン
この他に分配金だけ出ているファンドも結構ありますが、最終的に元本が戻ってこなければ意味がないので今の時点で償還したファンドのみ(延滞があるカメルーンのファンドも含めて)をまとめて見てみるとこんな感じです。
- 投資額(延べ額):716万円
- 確定利益:551,440円
- 平均年換算利回り:13.31%
まとめ
毎回言っている感想「常に資金を回しておかなくてはならないのが面倒」は変わりませんが、どこを見てファンドを選ぶかという基準や手順が自分の中でできてくるとわりと簡単ですし、買ってしまったらいずれにしても途中解約はできなくてどうしようもないからすることがない、というのはある意味楽です。
あと、海外投資ができるクラウドクレジットのファンドがいくつか満期になって感じていることは為替のポテンシャルです。
ただ、ロシアルーブルのような変動のインパクトが大きいものは、元本を賭けてもいいと思えるくらい根拠を持って円安に進むと言える場合でもない限り、基本的にはファンドが募集されるたび毎回少額を入れていく平均法のような形で投資し、最終的に為替でマイナスにならないことを狙うのが一番堅実的な気がします。もともとの運用利回りが高いことが多いので。
……と言うわけで、パフォーマンスはまあまあです。不動産担保や連帯保証などがあってもっとリスクが低いものもあるし、今、買いたい株がないけど定期にしとくのも馬鹿らしいなあ……という場合や、米国株やってて資産がドルばかりになってる場合にも悪くないです、ソーシャルレンディング。
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でもソーシャルレンディングって大丈夫なの?と思う人はこちら読んでみてください。
ソーシャルレンディングしてみようかなと思う人はこちら読んで会社選んでください。