お久しぶりです、今村です。
先程、こういうニュースを見かけました。
で、一応書いて記録しておこうかなと思ったので、久々にこっちのブログに書きます。
何か主張したいことがあるわけではなく、単なるなぐり書きなので、読んでも読まなくてもオッケーです。
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上のニュースは、WSJが「イーロンは2022年から密かにプーチンと話し合いを重ねている」と報道したというものです。
CNBC(上のニュースの発信者)は「WSJは複数の欧米やロシア当局の関係者を取材したとのことだが(取材相手が)極秘となっているので、CNBCとしては(イーロンがプーチンと話し合いをしているかどうかに関して)独自の裏取りはできなかった」としたうえで、
- WSJによると、中国の習近平に恩を売るために台湾でのスターリンク(軍事用バージョンはスターシールド)提供を保留するようプーチンがイーロンに要請した
- 実際、台湾近辺で米軍のスターシールドが機能していないことを現地視察で知ったマイク・ギャラハー米下院議員がスペースXに作動を要請する手紙を出している
- また、スターリンクのウェブサイトによると、台湾でのサービスは「現時点では未定」となっている
- イーロン、スペースX、テスラはこの件に関するCNBCの問い合わせに返答なし
と書いています。
スターシールドが間接的にでも台湾周辺の米軍の活動を阻むとしたら一大事です。ましてや、裏にプーチンや習近平がいて、それが意図的に行われたとしたら大問題です。
イーロンがプーチンと話し合っていたという話は、実際に2022年に浮上しました。
その時思うことがあったので、ブログにも書きました。
プーチンとウクライナについて話し合っていたという疑惑に対しイーロンは、プーチンと話したことは本当だが宇宙の話をしただけだと述べていました。このニュースを見てあたしは
個人的には、Bremmer氏がこんなことで嘘をつくとは思えないので、
- 本当にPutinとは18ヶ月前に1回しか喋ったことがなく、ウクライナについては話したことがないのに、Putinとはもっと繋がりがあってウクライナについても話し合ったことがあるかのようにElonが話を盛った(Elonならやりそう)
- 本当にPutinとウクライナのことも話し合ったことがあり、それを深く考えずにBremmer氏に言ってしまった(Elonならやりそう)
のどちらかな気がします。後者でないことを祈ります。
とブログに書いたんですが、後者だった可能性が大きいですね。
また、今村は今回初めて知ったんですが、テスラはロシアのルサールからアルミニウムを大量に買っているそうです。ルサールは米財務省の制裁対象企業だったのですが、2019年にトランプ大統領が制裁を解除しました。そして2020年にはテスラがロシアからアルミニウムを入手するようになった、という流れです。
そしてその後、イーロンはウクライナがロシアにクリミアを渡すべきだと主張したり、ウクライナの緊急スターリンク拡大リクエストを拒否したり、大統領選でトランプ氏を全面的に推したりするようになりました。
上のブログ記事では、「テスラやスペースXが自分の大義名分になっていて、遂行のためとあればなんでも自分の中で正当化できてしまうからイーロンは強いのだが、それが逆にイーロンの弱みでもあって、彼を使う人は現れる」というようなことも書いていたんですが、どうやらもうとっくの昔にそういう感じになっていたみたいですね。しかもイーロン本人はそれを喜んでいる。
トランプ氏の選挙集会に応援に行き、人々の歓声を受けて子供のようにピョンピョン跳ねて喜んでるイーロンを見ると、嗚呼……と脱力します。
トランプ氏は、自分が大統領になったらもう二度と大統領選挙などしなくてもいいようにする、自分の命令に反発ばかりする官僚たちはみんなクビにする等と、とんでもないことを言っていますが、世界一の資産家で*1、Xという人を動かすプラットフォームも持っていて、スペースXという宇宙開発のトップランナーさえ持っているイーロンがトランプ氏が大統領になることで政治的権限まで手に入れてしまう、というのもかなりとんでもない話なんじゃないですかね*2。
こうなると、プーチンにしてもトランプ氏に勝って欲しいというより、イーロンに政治的権限を持って欲しいんじゃないかな…。トランプ氏よりイーロンの方が操りやすそうだし役立ちそうですもんね。
心配し過ぎてた、と後から思えますように。