遅ればせながらですが、トランプ氏が大統領選挙、勝っちゃいましたね。
やっぱりそうなったか……とガックリしました。
あたしは成人する前にアメリカに渡っていて、アメリカではずっと投票権がない身分でした。日本の選挙に関しては、在外選挙制度があるので厳密に言えばアメリカにいても投票はできるのですが、ずっと日本に戻るつもりなんてなかったので興味がなくて利用したことがありませんでした。なので、数年前に日本に戻ってくるまで一度も選挙の投票に行ったことがありませんでした。
でも日本に戻ってきてからは選挙があれば必ず投票に行っています。投票の呼びかけなんかでよく「投票する権利を行使しましょう」みたいなことを言ってますが、「権利じゃなくて義務にした方がいいんじゃないの?」といつも思っています。全員投票するっていう前提じゃなければ政治なんて良くならないでしょう?いろんな意味で。
でも投票率低いですよね、日本。そして投票に行く人の中にも「勝ちそうな党に入れたい」とか「どうせ◯◯が勝つだろうと思って✕✕に入れておいた」とか、あたしからすると信じられない考え方で投票してる人が結構いるみたいです。
なので、日本に戻ってきてからというもの選挙では毎回ガックリされられています。結構大きなダメージ受けてます、精神的に。日本、大丈夫なのか?と心配になります。
少し前にはイギリスのEU離脱の投票がありましたが、これも投票しない人が多くて、離脱派が勝利してから泣いてる人がたくさんいました。離脱自体に関してはあたしは正直言ってどちらが良い選択だったのか分からないので意見はないんですが、「国民が真っ二つに分かれているなか、どちらにもつかずに結果が出てから泣いている人がいる図」を見てやっぱりガックリきました。大衆というのはどうしてそうなんだ、と。
何も考えない(または自分のことで精一杯で他のことを考えられない)人が多すぎないですか?それも世界規模で。
地球温暖化とか自然破壊とか絶滅危惧種とかも全部ぶっちゃけそういうことです。温暖化なんて起こっていないって主張や、経済利益による自然破壊や乱獲の正当化のプロパガンダを繰り広げる企業や団体があるのは確かですが、そういう主張が間違っていたりズレていたりすることは、よーく考えたら一般市民にも分かることのはずです。
でもたぶん深く考えてないんでしょう。または考える精神的余裕がない。
そんな中、どう考えても大統領の器じゃない人が勝ってしまって、アメリカよ、お前もか……とガックリしたわけです。
今の世の中、人々をざっくり分けるとこんな感じなんじゃないかという気がします。
- 経済的基盤と教養がある程度あって既得権益を死守する保守派
- 経済的基盤と教養がある程度あって公益を追求するリベラル
- 経済的に苦しくて頭にきていてなんでもいいから変化が欲しい人
- 経済的に苦しくて全て諦めている人
- 経済的に苦しすぎて自分の事以外考える余裕がない人
アメリカに関して言うと、教育が足りないせいで価値観や技術の変化についていけなくて古い考えを死守してる人も結構いる気がします。でもとにかく、政治は1と2の少数派で議論されていて、4と5は選挙なんて知るかと思っていて、3は今までと違うことをしてくれそうだったり「古き良き時代」とやらを取り戻す約束をしてくれる政治家だったら誰でもいいと思ってる、そういう状態なんじゃないですかね?だから結果的に2が常に劣勢になってて3も4も5も経済的苦境から這い上がれない、という状態に見えます。
あたしはもっと希望がある世の中で生きたいのに。
3と4と5が大多数になってしまうような世の中なんてサイアクじゃないですか?
たとえ自分がその一部じゃなくても、です。
じゃあどうすればいいのか?ということをこの間からずっと考えているんですが、よく分かりません。ただ、以前から思っていて今回改めて思ったことは、1)自分は絶対に経済的に困る状況に陥らないようにしなくてはならない、そして、2)あわよくば周りの人を助ける立場に立てるようにならなくちゃということでした。2)に関しては具体的にどうすりゃいいのか分かんないんですが。
あー、いつもは書いてるとなんとなく考えが浮かんできてまとまってくるんですが、今日は、というかこの話についてはどうもダメです。まあ、ちょっと考えただけで答えが出るようなことだったらそもそも問題になっていないんでしょうが。
これは頭の隅においといて考え続けようと思います。
みなさんもちょっと考えてみてください。考える人が増えればそれだけで物事は変わるかもしれないので。