経済的自由のススメ ~そのあと~

経済的自由を得て現役引退したあとの生き方

新年を迎える前にして欲しいこと:人生の方向性を確認して時間の使い方を考える

2016年もあと数日で終わっちゃいますね。みなさんにとって2016年はどんな年でしたか?

あたしは今年も毎日がむしゃらという感じでした。いつもなんらかの課題が目の前にあって、とにかくそれを一生懸命やってるとあっという間に1日が終わって、1週間が終わって、1ヶ月が終わっちゃう、みたいな。そしてハッと気がついたら1年ももうすぐで終わっちゃう、みたいな。

あたしみたいな人、結構多いんじゃないでしょうか。どう考えたって時間が足りないって思ってる人。

……というようなことを考えていたら、たまたまこのTEDトークを見かけました。

年末だしね、自分の人生の方向性を見直して来年の目標を立てるのにちょうどいいじゃんと思ったので、今日は彼女が言っていることをまとめながらちょっと人生の優先事項と時間の使い方について考えてみます。

時間がある人はTEDトーク自体も見てみてください。右下の吹き出しマークをクリックすると字幕の言語を選択することができます。

時間についての考え方

「時短ハックを駆使して時間をひねり出そう!」という考え方は的外れ

時間の節約をして生活を適応させることも時には必要かもしれませんが、このやり方で自分が望む生活をつくろうと思うのは間違っているということです。

トークの中では「2時間のテレビ番組を録画してコマーシャルをとばして観ることで節約した32分でエクササイズができる」みたいなことを言っているならテレビを観る時間を減らせばいいんじゃないか、と言っています。つまり、どちらでもいいことをやるべきことより先にやっていないかを考えろということです。

時間は増やせないが時間をつくることはできる

人は、普段忙しくて時間がないと思っていても、対応せざるを得ないことが起こればなんとか時間をつくって対応するものです。その対応せざるを得ないことが自動的に優先事項になり、その他のことがそれぞれの重要度と緊急度に応じて自然に整理されるからです。

時間が有限という事実は変えられないけれど、何に対して時間をつくるかということは変えられる、ということです。

時間をうまく使える人は「時間がないからできない」とは言わない

時間をうまく使っている人は「時間がないからできない」とは言わず「優先事項じゃないからやらない」と言うそうです。

つまり、上記の「時間は増やせないがつくることはできる」を理解して実践しているんですね。限られた時間にいろいろ詰め込む工夫をするのではなく、自分が望むものを先に選択してそれに合わせて時間を調整しているわけです。

「時間がないからできない」という人は単にやりたくないだけ

逆に、時間をうまく使えていなくて「時間がないからできない」と言い訳している人については、問題は時間があるかないかではなくて、自分がそれを優先事項と認識しているかである、と彼女は言っています。

要は、自分がそれほどやりたいと思っていないだけということ。やりたくないことでも必要性に駆られたりインセンティブが出たりすればやりたい(=好きじゃなくてもやろうと思う)ことになり、実際にやれるわけですから。

人は自分が思っているほど仕事や家事に時間を費やしていない

実際にそういう研究があったそうですが、週に何時間働いているか自分で推測してから実測すると、長時間働いていると思っている人ほど労働時間を多く見積もる傾向があるようです。そしてそれは家事や楽しくないタスクに関しても言えるそうです。

つまり、実際はどこかに空き時間があることが多いということです。

時間の割り当て方

なので、自分の人生で何が重要なのかを常に意識して、優先事項としてそれに真っ先に時間を割り振るべきです。

対応せざるを得ない物事が望んでないのに勝手にやってくることはあるので、自分が優先したいと思っていることを実際にいつも最優先できるかと言えば、必ずしもそうではないかもしれません。でも、普段あまり人生の方向性を考えていないと目の前に出てくるものを選り分けするのを忘れてしまい、出て来る順に物事をこなそうとしてしまうことってよくあるんじゃないかなと思います。

ここでVanderkam氏は、来年が自分にとって最高の年になると想像して、最高の年になる理由として自分が行ったことを3~5個書き出し、それを実際にスケジュールに入れてしまうことを勧めています。いいアイデアですね。

自分の現状、理想、課題をチェック

人生の方向性って意外と常に少しずつ動いていたりするものです。

無意識に自分の興味がシフトしていることもあれば、不本意な方向に物事が勝手に動いていることもあります。なので、自分がどの方向に向かっているのか、そしてそれは自分が向かいたい方向なのかを定期的に見直して、修正すべきところは修正したうえで常に意識しておくのが時間を有効に使うポイントなのかもしれません。

で、ここからは上のTEDトークとは関係ないんですが、自分の現状と方向性について考えるって言っても何をどこから考えればいいの?っていう人のために、自分を見直すのに役立つ質問項目を下に挙げておきます。

空欄にぱっと思い浮かんだ言葉を入れてみてください。

自分が実際にどうしているか、どう思っているかを見直すというのが目的なので、ちょっと語尾が変わったり、空欄に入る言葉が長文になっても構いません。結構「あ、そうか、自分はこう思ってるんだ」という発見があると思います。ちなみに1~15が今の自分、16~20が今の自分が考える理想や課題です。

  1. 私は_____をして生計を立てている。仕事は_____と思っている。
  2. 自分にとって家とは_____な場所だ。他の人が見たらきっと_____と言うと思う。
  3. 仕事が終わると大抵_____したり_____している。
  4. 休日は大抵_____したり_____している。
  5. _____、_____、_____にお金をたくさん使っていると思う。
  6. 自分にとって友人とは_____だ。友人と会うと、大抵_____している。
  7. 自分にとって家族とは_____だ。家族に関しては_____できたらなぁと思う。
  8. 自分の最大の長所は_____で、_____ときに役立っている。
  9. 夜眠れないときは大体_____や_____について考えている。
  10. 身体を大切にするためにしていることは_____で、これについては_____と思っている。
  11. 自分の最大の短所は_____で、_____ときに問題になっている。
  12. _____、_____、_____に時間をたくさん使っていると思う。
  13. 精神的に成長するためにしていることは_____で、これについては_____と思っている。
  14. 1~2時間くらい暇ができたとき、大抵_____したり_____したりしている。
  15. 一番最近取った休暇を使ってしたことは_____で、_____と思った。
  16. 理想の仕事やキャリアは_____だ。
  17. 自分の人生には_____が足りないんじゃないかと思うことがある。
  18. 自分の生活を変えられるとしたら、変えたいのは_____、_____、_____だ。
  19. 80歳になったときに人生を振り返って_____、_____、_____と言えるようなりたい。
  20. 自分が死んだ後、人から「(あなたの名前)って_____な人だったよね」と言われたい。

まとめ

どうでしたか?来年をどう過ごすか考えるヒントになりましたか?

ちなみに今村は、最初「80歳になったときに人生を振り返って、やりたいことはみんなやった楽しかった人様の役に立ったと言えるようなりたい」と書いたんですが、後から、いやあたしの理想は「80歳になったときに人生を振り返って、まだまだいろいろやるぞまだ楽しむぞまだ人様の役に立つぞと言えるようなりたい」であるべきでしょ!と思いました。今の自分の理想がまだまだ低いってことですね。

なんにせよ、今村もしっかり自分の方向性を確認して2017年は何を優先事項とするか決めて新年を迎えたいと思います。

みなさんも新年を迎える前に是非どの路線で頑張るのか考えてみてください。そして最高の2017年にしてください。

 

みなさんが良い年を迎えられますように。

With love,

Saki