経済的自由のススメ

好きなことで稼いで、保険として投資で資産形成して、それを死ぬまでに全部使い切る、という生き方のススメ

Amazonの株主総会に行ってきました

アメリカでダラダラする時間が終わってしまって寂しい今村です。こんにちは。

昨日、グーグルカレンダーに「明日フライト」と言われて「えっ???」と固まってしまいました。

グーグルカレンダーなかったらフライトのことなんて忘れてたかも……。あははは。

まあでも最後まで残っていた「Amazon Pop-upに行って古いKindleを下取りしてもらう」というタスクを昨日やってついでにecho spotも買ったので満足しました。

 

……てことで、Amazonの本社ツアーのレポートも書いたし 

www.saki-imamura.com

今日はシアトル国際空港で日本へのフライト待つ間に株主総会のレポートを書きあげちゃおうと思います。

ちなみに今頃レポートしてますが、株主総会があったのは5月30日です。(スミマセン)

Amazonに対する抗議デモ

結論から言うと全然たいしたことありませんでした。

一応メディアも来て撮影したりインタビューしたりしてたし、警察も警備に来てましたが、傍から見ていてもAmazonに何をどうして欲しいのかイマイチわからない、あんまり統制がとれてないデモでした。

株主総会が終わって出てきたときに会場側から見たデモ。一応警察官のおじさんたちいるけど、全員くつろぎモード。

会場とセキュリティとバナナ

会場はここでした。↓

株主総会が終わって出てきてから振り返って撮った写真なので半分片付けられちゃった状態ですが、右にある白いテントで

  • 身分証明書とAmazonの株主であることの証明を提示して、
  • カバンの中身を全部見せて、
  • 金属探知機(空港のセキュリティチェックにあるゲート状のあれ)をくぐって、
  • 全部クリアしたら入場許可証として胸につけるシールをもらう

……という手順を踏んでやっと入れる、という感じでした。

ちなみに、もらったシールはこれ。

どんだけ犬好きなの、あんたたち!!!(笑)

(しかもいろんな種類のワンコのシールがあったw)

そしてテントの手前には本社ツアーのレポートで説明したCommunity Banana Standが出張してきてました。

バナナ、もちろん貰いましたとも、ええ。

株主総会の内容

……てことで、肝心の内容*1ですが。

取締役会のメンバーの選出とか株主からの提案とかのプロキシを読み上げてるだけのようなやりとりが終わったあと、まずは「収益が右肩上がりで従業員数も増えていて云々……」という年次報告書にありそうな数字をざっと並べてました。

この辺はちょっと調べればわかることだし、パワポのグラフに並んでいた数字はとても写しきれなかったので割愛。

そこからはAmazonが投資している分野についての話とベゾス氏によるQ&Aでした。

Amazonが投資している分野

株主総会でAmazonがお金と労力をつぎ込んでいると挙げた分野は以下でした。

  • Prime membership:プライムメンバーはそうでない人の倍近くAmazonで買い物するということがわかっているので、今後もプライムメンバーを増やすことに力を注ぐ
  • Prime video:プライムメンバーシップを試してもらったり更新してもらう理由として有効なのでプライム・ビデオの内容の充実にも続けて力を注いでいく
  • Alexa対応デバイス:具体的な商品の話はなかったけれどここにも力を注ぐとのこと。あと、現在4万ほどのスキル数ももっと増やしていくとのこと。
  • Kindle:初代キンドルが発売されてから10年になるので、それを記念して新しいバージョンのKindle Oasisをリリースするつもりとのこと。あと、最近のバージョンのKindleではAudibleに対応するようになってきているけど、Audibleももっと押していくとのこと。
  • インド:インドと言えばAmazonは最近Flipkart買収合戦でWalmartに負けましたが、株主総会では「プライムメンバーも2年前に比べて増えているし、商品の売上数の半分がアマゾンマーケットプレイス経由となっていて出店者もふえている。個人のハンドメイド商品や中小企業の商品を販売する場を提供することで、インドで9万以上の雇用を生み出している」と言っていました。そしてAmazon.inの拡大には今後も力を入れていくとのこと。
  • FBA:(=fulfillment by Amazon、Amazonに在庫管理・発送を代行してもらってマーケットプレイス販売できるサービス)30%の成長率で増えているので配送センターのネットワークの強化などにも投資する
  • Whole Foods:現在すでにAmazonのプライベートブランドとしてWhole Foodsの商品が売られているが、これをもっと拡大する。また、Amazon Prime VISA cardを使ったWhole Foodsでの買い物の特典なども検討している(プライムメンバーはすでに一定のWhole Foods店舗で10%の割引を受けられるようになっている)。あと、Whole Foodsのデリバリーサービスも10箇所でテストする予定とのこと。
  • Amazon Go:店舗増やすつもり。
  • AWS:今や220億ドルビジネスとなり、2010年時点では61しかなかったサービスや機能の数も1,430になっている。今後も力を入れていくつもり。
  • 社会貢献:ホームレスシェルターを運営する「Mary's Place」や貧困やホームレス問題に取り組むフードサービスNPO「FareStart」に対する支援、Special Olympic、教育などの分野での支援を今後も続けるつもり。
  • 再生可能エネルギー:年間100万MWh発電できる風力発電所をテキサスに建設。今では28箇所で風力・ソーラー発電を行っている。
  • 梱包のイノベーション:梱包に関してはまだまだ改善の余地があるのでイノベーションを続けるとのこと。

ちなみにHQ2に関する投資については、「どの都市にHQ2を作るのかは、決まっていないと言ったら決まっていません。決まったらちゃんと発表します」と言って会場の笑いを誘っていました。

ベゾスのQ&A

ベゾス氏によるQ&Aは、今回が21回目の株主総会であること、ずっと前から毎年株主総会に出席している長期志向の株主たちの顔が今回もちらほら見られて嬉しいというコメントから始まりました。

その後、以下のようなありきたりな話がでました。

  • 取締役会に有色人種のメンバーも加えるべき→人種ではなく能力で人選すべきなので、人種で選ぶのではなく適した人物を選ぶことを優先する
  • コロンビア川の水力発電が環境に影響している→環境調査を行っている
  • 以前勤めていた時、契約社員の契約内容に問題があったがどうなったのか→改善した

AWSの競合性

で、誰かが「AWSの乗り換えコストはどのくらいなのか?」と質問したんですが、これに対してベゾス氏の答えがAmazonらしくて笑えました。

  • 乗り換えコスト(=顧客がAWSから競合会社のサービスに乗り換えしようとしたときのコスト)についてのAmazonの考え方は「できる限り低くして(顧客が望むなら)他社に安く乗り換えできるようにする」である。これは顧客にとって最高のサービスを提供するということに繋がる。
  • ただ、一般的に顧客は複数の業者によるAPIを持つことを好まない。大体1つにまとめようとする。そのため、乗り換えコストは顧客の都合により結果的に高くなることが多い。
  • また、自社用にAPIをカスタマイズするのには時間も労力もがかかるのでそもそも乗り換えを好まないことが多い。
  • Amazonは他の大手企業がクラウドコンピューティングなど検討もしていなかった頃にAWSを始めた。競合他社より大体7年くらい早く始めていたことが大きな優位性になっている。

収益性を無視してみんなより早く始めることで有利な立場を確保し、一旦有利な立場を確保したら徹底的に顧客サービスに務める、という定番のやり方です。

独占禁止に関する動き

そのあと、「トランプ大統領のAmazonに対する攻撃も最近目立ってきているが、独占禁止に関してはどうなのか?」という質問が出て、これに対しては

  • 2010年時点で従業員数3万人ほどだったAmazonは今では従業員数60万人の会社になっている。たんに成長率的な話ではなく、絶対数的な意味で大きな企業に成長してきているのだから厳しいチェックが入るのは当然である。
  • このようなことをいちいち気にしていても仕方ない。

と流してました。

Mary's Placeの代表者からのコメント

たくさん手を挙げてる人たちの中から偶然選ばれての発言したわけじゃないと思うので明らかにヤラセなんですが、Mary's Placeの代表者が以下のような報告をしてました。

  • Amazonが長年に渡ってホームレス問題の支援をしていること
  • Mary's Placeでは現在毎晩7,000人のホームレスにベッドを提供できるようになったこと
  • 今年はベッド数が200増えたこと
  • Amazonのビルが完成したらさらにベッド数が200増えること

報告と感謝の辞だけで質問ではなかったんですが、ベゾス氏は今後も継続的に支援することを述べてました。

次の柱となる事業

最後に「現在3つの柱となっているプライム、マーケットプレイス、AWSに続く次の柱になると期待されている事業は何か?」という質問がありました。

これに対しては、

  • インド、Amazon Studio、Alexaなど成功すれば大きな事業となるものはたくさんある。
  • 「第四の柱を何にするか」ではなく「できる限り多くの種を蒔いておけば、そこから第四の柱になるものが生まれる」という考え方である。現にAWSも今では数十億ドルの事業になっているが、Amazonの経営陣は500万ドルくらいの時点でハイタッチをして喜んでいた。
  • 結局のところ一番大事なのは顧客志向でビジネスを考えることである。

と言っていました。

まとめ

こうやって書き出してみると、特に新しい情報はないし、今までの考え方で淡々とやってるだけという感じですよね。

そういう意味では良い株主総会だったのかなと思いました。

なんにせよ、一回自分の目でどんな感じか見れたことはやっぱり良かったです。

*1:写真も録画も録音も禁止で警備員の方たちが監視している状態だったので、今村のノートだけを頼りに書き出したものです。大きく間違っている箇所はないと思いますが、何か抜けていたりとかはあるかもです。