なぜか最近またブログを書いている今村です、こんにちは。
昔から今村をフォローしてくれてる人は知ってると思いますが、今村は2017年からメンタリングをしています。今年の10月で始めてから5年になろうとしています。
もともとこんな感じの↓理由とビジョンを持って始め、
その後、事例を紹介したりもしました。
で、ここ最近は、今後どうしていこうか考えることが多かったんですが、新しくメンタリング希望者を募るのではなく、単発相談を受けてブログ上で返信するパターンを試すのはどうかな?と思うようになりました。
なので、今日はどうしてそう思うようになったのかを説明して、例を紹介したいと思います。
アメリカにも投資にも関係ありませんが、メンタリングに興味がある人はぜひ読んでいってください。あと、紹介する例はHSPに関する悩みなので、HSPの人や身近にHSPの人がいる人は、最初の方を飛ばしてもいいので是非読んでいってください。
メンタリングをしてきてわかったこと
メンタリングの事例を紹介したときにもちょっと触れましたが、複数の人から個人的な相談を受けるなか、自分でもいろいろ考え、わかったことがいくつかありました。
人は皆、似たような道を通る
置かれている状況が違ったり全然違うことをしていたりしても、「人生」とか「自己成長」という視点で見ると、人は皆わりと似たような道を通ります。似たような課題に直面し、似たような躓き方をするわけです。違うのは、その課題がいつ、どの段階で、どういう現れ方をしたかということだけだったりします。
そう考えると自分が通っている道をすでに通った人などごまんといるはずですし、アドバイスも簡単に得られそうな気がするんですが、実際は、周りにそういう人がいるのかわからなかったり、そういう人がいても相談できるような間柄じゃなくてできなかったりします。
周りの人には相談しにくい事柄もある
「人生」とか「自己成長」みたいなことを考え始めると、現状に疑問を持ったり今の自分を変えたいと思うようになったりするものなんですが、そのような場合、親・友人・上司・職場の仲間など、周りの人たちに相談しにくいことがあります。
これは、周りの人たちが疑問の対象である現状の一部だったり、今の自分を前提として成り立っている人間関係の一部だったりするからです。その人たちが問題というわけでなくても、その人たちとの関係に影響が出る可能性があると相談しにくくなります。
そして、相手が現状維持したかったり自分との関係を変えたくないと思っていた場合、たとえ相談できても、本当に客観的で為になるアドバイスは得られなかったりします。
別の視点が必要なだけのときもある
自分だけでいろいろ考えているとき、人の認識は歪んだり偏ったりしがちになります。
そうすると、「普通に見たら明らかに問題な点に気づかない」とか、逆に「客観的に見てもそれほど悪くない状況を悲観視している」みたいな、本人が問題視していることより認識自体の方が問題という事態に陥ることもあります。
そういう場合、必要なのは自分とは違う視点です。ただ、違う視点ならなんでも良いわけではなく、納得して受け入れられる視点かがポイントになります。
思考というのは先に何かを受け入れてから発展させないと上手く行かないものですが、認識が偏りがちの人はそもそも「先に受け入れてから考える」ということがあまりできていないことが多いです。
誰かに見守られていることがプレッシャーになることもある
人はそんな短期間に目に見えるような成長をしたり変わったりしません。ですが、努力と行動を重ねている限り、少しずつ目に見えないレベルで毎日成長し変化しているものです。
でも、短期間で目に見える結果を出さないとダメと思う傾向が強い人の場合、メンターのように見守る人がいるとそれが逆にプレッシャーになることもあります。
アドバイスは合うことも合わないこともある
今村のメンタリングに関しては、今村のブログ記事をいろいろ読んだうえで今村のような人間に意見されたいか考えて応募してもらっていますし、今村側からも自分のアドバイスで助けになってあげられそうか考えてから受けていますが、それでもアドバイスが合わないことはあります。
世の中には人生に対するいろいろな考え方やアプローチがあり、自分にとって良いか悪いかという話なだけで、正解も不正解もありません。なので、この辺は仕方ないんですが。
企画:「咲さん、何かヒントありませんか?」
てことで、上に書いたことを踏まえて、ブログ上で単発相談に返信する「咲さん、何かヒントありませんか?」を試したいと思います。
どんなマイナーなことでも同じことを思っている人はいるはずという前提で、何か悩んでいることがある人にそれを共有してもらい、今村が頑張ってヒントをひねり出してブログに書く、という企画です。
企画の狙い
一応、仮説と言うか狙いは以下の通りです。
- 同じ悩みを持ってる人は他にもたくさんいるはずだから、返信をシェアしたら効率が上がるはず
- 周りの人に相談しにくいことでも、全然関係ない今村には相談しやすいはず
- 良し悪しは別として、今村の視点は実践済みという意味で納得できる人は納得できるはず。視点自体もたぶんちょっと周りとは違っているはず
- 単発だからその後どうなったか報告する必要がなく、プレッシャーにならないはず
- 単発だからアドバイスが合わなくても簡単に流せるはず
実は、今までもたまに単発でメンティじゃない人の相談に乗っていました。なので、相談自体の需要はあるんじゃないかと思っています。公開前提でも相談したい人がいるのかは今村にもよくわかりませんが。
利用方法
「咲さん、何かヒントありませんか?」の正式窓口はお問い合わせフォームとします。
匿名可です。メルアドも入力したくなければ入力しなくて構いません。
お問い合わせ本文には「咲さん、何かヒントありませんか?」と明記してください。また、掲載されて困る個人情報などは書かないようにしてください。相談上伝える必要があるけれど掲載はされたくない事項がある場合は、その旨明記してください。
上で述べた通り、返信はブログ記事で行う予定ですので、基本的には個人的な返信はしません。一応全部ブログ記事にするつもりですが、掲載が遅れたり見送りになったりすることもあるかもしれません。掲載にならなかった場合もなんらかの返信が欲しい人は、メルアドを入力して個人返信も欲しい旨を明記してください。
相談例
以下は、以前メンティじゃない人から「悩み事があります」と言われて、単発で返信した内容です。
相談に関係ない部分と相談者の名前は伏せていますが、あとはそのままです。
本人の了解を得て掲載しています。
相談
今村さん、こんばんは。
(中略)
僕はとても過敏で、HSP(Highly Sensitive Person)の傾向があります。
重度な症状ではないので一般生活は送れていますが、ささいな事でも気になり出してしまうと、考え込んでしまい頭から不安が抜けない事がたまにあります。
イライラが募り、時に対峙する相手と衝突してしまう事もあります。
いちいち気にしてしまうので、基本的に行動は遅めで、時間ギリギリになってしまう事が多いです。
この特性の影響で、うまくコミュニケーションがとれなかったり、未経験の仕事に必要以上の恐怖を感じて、身動きが取れない状態に陥ってしまう事もあります。
細かい事を気にせず、もっと楽にリラックスして生きたいと日頃から考えています。
子供たちには僕のそういう部分が似ないよう、のびのび穏やかな人間になって欲しいので、できるだけ縛らないよう接しています。
僕自身、HSP関連の本を読みつつ、多くの情報を取り入れ過ぎて頭がパンクしないように、適度にリフレッシュして過ごすよう心がけています。
妻や両親に相談した事もありますが、これは当事者でないとなかなか理解しがたいようで、少し寂しく感じる事もあります。
自分の事を話すのは恥ずかしいですが、せっかくの機会なのでお話させていただきました。
A
返信
Aくん
なるほど、そういう悩みがあったんですね。
それじゃいろいろしんどいだろうなと思います。
この手の状況は、あたしが1回メールで何か言ったくらいで大きく変えられるものじゃないんだけど、とりあえずパッと思ったことを書いてみます。
まず、相手の見方や感じ方について。
あたしはHSPというのを今回初めて知りました。光、音、匂いなどに過敏で生活に支障があるという過敏症については聞いたことがあるけど、何か気になりだすと考え込んでしまって不安になるHSPっていうのは知りませんでした。
今ちょっとググってみて「そうか、そういうものがあるのか」と認識したところです。でも、たぶん、あたしがめちゃくちゃ無知だったというわけじゃなく、これが普通の人の知識レベルなんじゃないかなと思います。
そして、Aくんも自分で言っているように、この手のことは当事者でないとなかなか理解が難しい気がします。そもそも知らないから想像しないし、知ってから想像しようとしても、まあしょせんは想像、という感じになっちゃうので。
だから、イライラが募って相手と衝突してしまうことがあるとか、妻や両親が完全に理解してくれなくて寂しく感じるとか、そういう面に関しては、相手がAくんの感じ方をわかってくれなくても当たり前と認識する必要があるんじゃないかな。
人は誰でも周りの人に理解されたいという欲求があります。
だから、Aくんがイラッときたり寂しくなったりする気持ちはとてもよくわかります。でも、3日連続で雨だったときに怒ったり悲しんだりしても何の役にも立たないのと同じで、相手の感じ方が自分のレベルじゃないことを怒ったり悲しんでも仕方ないわけです。
この手のことは「どうしようもないこと」というカテゴリで括ってさっさと流す癖をつけた方が良いです。これは練習を重ねればできるようになります。(もちろん、どうしても理解して欲しい相手はいるでしょう。それはコミュニケーションの問題で別の話。)
次、自分の特性に対する向き合い方。
自分の特性をきちんと理解することは大事です。客観的に見ると自分はこういう部分が人と違うんだということがわかっていれば、わかっていない場合より人間関係に問題が出にくくなるからです。
ただ、ここで重要なのは、自分の特性と自分を一緒にしないということです。
これはHSPだけじゃなく、自分の欠点や長所などすべてについて言えますが、特に欠点(と自分が認識している面)については、人はたまに「自分=その欠点」と捉えてしまうことがあります。
特性というのは乗り物のようなものです。Aくんという人間がHSPなのではなく、AくんはたまたまHSP搭載の車に乗っているだけ、という感じなわけです。違いわかる?
だから、HSP関連の本を読んで勉強するのはいいけど、取説を読む程度の気持ちでいないとダメです。僕はこういう人間なんだ、こういう状況になるとこうなってしまう人間なんだ、みたいな「僕=HSP」という考え方に陥らないように気をつけてください。
頭がパンクしないように心がけなくちゃいけない状態なのは、HSPを自分そのものとして近く見すぎてるからなんじゃないかなという気がしました。
最後に自分の思考について。
また乗り物の喩えになっちゃうけど、人は思考と行動という左右の車輪を回して前進します。両方の車輪がバランス良く回っていないと真っ直ぐ進みません。
思考の車輪だけが回っているとその場でぐるぐる回ってしまいます。これが堂々巡り。
逆に行動の車輪だけが回っていてもその場でぐるぐるするだけです。これが空回り。
「ささいな事でも気になりだすと考え込んでしまって頭から不安が抜けない」とか「未経験の仕事に必要以上の恐怖を感じて身動きが取れなくなってしまう」というのは、思考の車輪だけが猛スピードで回っている状態です。
そういう堂々巡りを正すには、思考の車輪のスピードを下げて行動の車輪を回すしかありません。ささいな事が目についたらさっと気分転換するとか、未経験の仕事が来たら何か考え始めるまえに最初にすべきことをやり始めるとかね。
ポイントは、堂々巡りしてるぞ、堂々巡りしそうになってるぞ、と自分で気づくこと。そしてとりあえず行動の車輪を回してみる。ここまでが反射的にできるようになってきたら、かなり楽になるはずです。
Aくん、ランニングしてるよね?そういうのも良いです。体を動かして、体の動きに集中すると良いです。思考が休まるので。
……てことで、パッと思ったことを3つだけ書いておきました。
特に2つ目なんかはうまく説明できてるのか自信がないんだけど、とりあえず自分なりの解釈でちょっとこの3つを「練習」してみてください。
自分の癖を治すという話なので、ちょっと練習したくらいではたぶんダメです。でも癖は治せるものだし、少しずつやれば治ります。
そして、治ればかなり楽になるんじゃないかな。
練習してみてわからないことや困ったことがあったら、また連絡してくれて構いません。
頑張ってね。
今村
追加のコメント
2つ目の「HSP関連の本を読んで勉強するのはいいけど、取説を読む程度の気持ちでいないとダメです」というのは、「僕の車はHSP搭載だからこうやって運転しないと事故りやすいんだな」とか「逆にこうやって運転すれば遠くまで行けたり速く走れたりするんだな」みたいな、距離を取った気持ちで勉強しなさいという意味です。
今読み直すと、もう少し上手く説明できたんじゃないかと思ったりします笑
この相談を受けた当時、今村は本当にHSPについて何も知りませんでした。でも、その後HSPという言葉に気づくようになり、今ではHSPで悩んでいる人は意外といるんじゃないかと思うようになりました。
なので、今回単発相談をブログ上でやることを思いついたとき、あのときのHSPの話を例として共有したらいいんじゃないかと思ったわけです。
快く掲載OKしてくれたAくん、どうもありがとう。
まとめ
……ということで、今村は実はメンタリングについてはまだしつこく考えていて、改善したいと思っているという話でした。
やはり、非対面のメンタリングは難しいです。
相手の顔が見えず、日々の生活も見ていない状態なので、アドバイスがどのくらい適切なのか、そしてどのくらい理解されて実際に実践されているのか、なかなか把握しづらかったりします。メンティの報告が足りないとか信じられないとか言うわけではもちろんないんですが、自分の目で見れないというのは大きなハンデです。
ただ、非対面だから居住地域などの制限なしで複数人一度にメンタリングできているというのも確かです。実際、対面でやるのは今村の場合現実的じゃなかったりします。
なので、単発ブログ相談が上手くいくかはわからないんですが、とりあえずいつものように僻案として出しときます。
利用したいなと思った人は、是非試してみてください。きっとあなたと同じことを思ってる人はいるはずです。