以前、好きなことをして生きたい人に捧げるTEDトーク10選を挙げましたが
今回はそれのパワーアップバージョンで、今村が「うわー、この人強烈」と思ったトークを集めました。
前回の10選は「好きなことをすることで得られる幸せ」とか「幸せは自分の中にあるんだから自分でいればいい」みたいなほんわかメッセージを贈るための10選でしたが、今回の10選は「人にどう思われようとも、我が道を突き進んで行って何かを成し遂げちゃったらいいじゃん!だってこの人たち凄いっしょ?」というメッセージです。
変わった人たちばかりなんですが、今村的には素晴らしい!の一言しかないです。
……というわけで、どうぞ~。
- 私のキノコ死装束
- 僕は色を聴いている
- ロサンゼルス危険地域で菜園造りゲリラ作戦
- 100人のアーティストになった僕
- 私がオンラインデートを攻略した方法
- 購読解除の苦悩!
- 音で「見る」ことで世界を動き回る方法
- 車椅子で海中散歩
- 毛糸テロ(ヤーン・ボミング)がどのように世界に広がったのか
- ヨーヨーの達人への道
私のキノコ死装束
個人的にはこの中で1番「変な人」はこの人だと思います。
人間の身体にはいろいろな有毒物質が蓄積しているのですが、自分が死んで土に還るときに環境汚染したくないからキノコに自分の死体を分解してもらったらどうかと思いついてキノコを育てている、という話です。
アーティストだからそういう発想なのかもしれないんですが、ここまでやって「腐敗微生物培養会」とやらまで設立してしまうパワーが凄いです。
TEDトークにキノコ死装束で登場して「この忍者パジャマについて説明します」って言ってるのもインパクト強すぎで最高。
*ここでの「変な人」は褒め言葉です。変な発想を極めてる、という意味です。
僕は色を聴いている
この人は生まれつき視覚障害があって全くの色盲です。で、頭につけたデバイスで色の周波数を認識させて色を聴いています。
ヘンテコなデバイスを頭につけて歩いてるというだけで面白いんですが、彼の色を聴くようになってからの人生の変化の話や行った活動の話もすごく面白い。
サイボーグ基金なんてものを設立して他の人にも感覚の拡張を勧めてたりするのも、ホントに変わってて突き詰めてるなぁという感じがします。
ロサンゼルス危険地域で菜園造りゲリラ作戦
自分や地域の人が置かれた環境やそれに対するお役所の対応に頭にきて、公共の土地に勝手に菜園を作っちゃった人です。
で、市役所からの勧告が来ても物ともせず「何が悪いんだ、コノヤロー」と大々的に菜園を発展させて、最終的には周りに認めさせちゃったという話です。
でも根本にはものすごく真っ当な考えがあって、いろいろな方向に菜園の用途や位置づけを展開していて凄いです。
100人のアーティストになった僕
この人もかなり「変な人」なんですが、とにかく天才的です。
世界中の芸術家を集めてビエンナーレをしたいと思ったけれど、なんか大変そうだから自分ででっち上げればいいか、という発想で100人の架空アーティストを彼らの作品を作っちゃったという話です。
それぞれのアーティストになりきっているところがかなり笑えます。そして作品のアイデアもかなり面白いし、完成品もなかなかレベルが高いです。すごい笑
私がオンラインデートを攻略した方法
この人は未来学の学者さんです。
偶然の出会いで結婚相手を見つけられる確率を計算して無理だと判断し、それならばと得意のデータ分析を駆使してオンラインデートのアルゴリズムをリバースエンジニアリングして、最終的には理想の男性を見つけて結婚した、というエクストリーム婚活話です。
すげー、の一言です。
購読解除の苦悩!
この人はライターでありコメディアンです。
なので、購読解除の話はネタとしてやった部分も大きそうです。他にもスパムメールに返信して遊んだりしてるし。
でも、「日々のつまらないことに対して腹を立てないでユーモアで返す」ってのをここまで徹底してやっちゃうのはやっぱり「変な人」という気がします。
そして、変な人だから恐らくライターとしてもコメディアンとしても人気があるんじゃないかと……。
音で「見る」ことで世界を動き回る方法
この人は幼少の頃に両目を失っています。
でも自由を重視してくれる両親に育てられて恐れを知らずに育ち、音響反射によって周囲の環境を感知する技を自力で学んで健常者と同じ生活をしているそう。それだけでなく、NPOを設立して他の盲目者にも「音で見る」やり方を教えたりしています。
音響反射で周囲の環境を把握するっていうアイデアそのものがどこから来たのかはよく分かりませんが、とにかくそんな一風変わった発想をここまで確立させちゃってて凄いです。
車椅子で海中散歩
電動車椅子を使うようになって物凄く自由を感じて楽しかったのに、周りの人に可哀想と思われてるのが分かった途端に自分を見失ってしまった、だから、それを取り戻すために創作活動を始めた、という話です。
で、実際に彼女がやったことを見てると「車椅子って楽しい!」という気持ちがすごく伝わってきてホントに素敵です。
内容とは関係ないんですが、個人的には彼女のイギリス英語が音的になんかすごくいいです。
毛糸テロ(ヤーン・ボミング)がどのように世界に広がったのか
ドアハンドルが冷たい金属だったからニットで覆って暖かくしたかった、そしてやってみたらハマってしまい、楽しくてどんどんいろんなものをニットで覆ってしまった、そんなこんなしていたらアーティストとして活動できるようになっちゃった、という話です。
発想がすでに変で面白いし、何の構想もなく次は何を覆ってやろうかと考えていたのも面白いです。
そして、なんというか……実際のデザインも洗練されないまま発展してていい味出してる気がします。思わずYarm bombingで画像検索しちゃいましたね、今村は。
ヨーヨーの達人への道
この人は日本人なので知ってる人もいるかも。
ヨーヨーの世界チャンピオンになったけど、日本では全く評価してもらえず一旦普通に企業に就職した、でもやっぱり情熱を感じられなかったので会社を辞めてヨーヨーで生きていくことにして最終的にはシルク・ド・ソレイユの公演に出演するほどになった、という話です。
大きな情熱を持って努力すれば不可能はない、と。パフォーマンスも物凄くかっこいいです。