経済的自由のススメ ~そのあと~

経済的自由を得て現役引退したあとの生き方

給付金10万円の使い方

こんにちは~、今村です。

みなさん、この間はバフェットおじさんのQ&Aを読んでくださってありがとうございました。

たくさんの人に読んでもらえて「最後まで見たかいがあったわー、アウトプットしといて良かったわー」と思いました。

 

さて、そんな後に、アメリカにも投資にも関係ない話で悪いんですが、今日今村が書きたいのは、10万円の給付金の使い方です。

そもそもこの給付金の目的は、コロナの影響を受けている国民の家計を支援することです。実際に「使い方?家賃と食費だよ!収入減って困ってんだよ!」という人も多いでしょう。

なので、ここで今村がごちゃごちゃ言うのは大きなお世話かもしれません。

でも、今村のツイッターをフォローしたりブログを読んだりしてくれてる人たちは、

  1. たとえ今が「家賃と食費」だとしても、もっと先や上を見たいと思ってる人
  2. すでに余裕があって、今回「家賃と食費」じゃない人

のどっちかだと思うんですよね。

だから、これをもう1回出したいなと思って。

そうです、お金の使い方は、人生どのレベルでも優先順位がトップの科目なのです。

給付金はこの辺を改めて考えるのにちょうどいい機会なのです。たぶん。

……てことで、今日は、人と自分を幸せにするお金の使い方についてまとめて、今村の10万円の使い方を紹介しときます。

お金の使い方は「大人の金融教育」のシリーズで書いたことをもとにして書き直しています。「ああ、あれね、覚えてるよー」っていう人は、さらっと流し読みしてくれればオッケーです。

はじめに

まずですね、「家賃と食費だよ!」の人は、堂々と給付金を家賃と食費に使ってくださいませ。あとで説明しますが、家賃と食費を払うことは具体的な幸せを買うことです。

一方、「うちは困ってないから給付金はなくてもいいかも……」っていう人は、まず自分に

  • 現政権に10万円を返した方が自分より有効に活用してもらえると思うか?

と尋ねてみてください。答えが「イエス」なら辞退すれば良いと思います。

でも答えが「ノー」なら、受け取るべきです。受け取って、あなたが有効に使ったりばら撒いたりすべきです。もともとあなたのお金なんですから。

人と自分を幸せにするお金の使い方

さて、それで本題ですが、「人と自分を幸せにするお金の使い方」のコンセプトには以下の3つの段階があります。

  1. 自分で自分を幸せにするお金の使い方
  2. 身近な人を幸せにするお金の使い方
  3. 世の中の人々を幸せにするお金の使い方

自分が1番になっていますが、これは自分が最優先事項だからです。

1人ひとりが自分で自分を幸せにするのが基本ということです。 

「津波てんでんこ」という言葉、ありますよね?

津波が来たら人のことは構わずてんでんばらばらに逃げなさいという意味で、

  • 自分の身は自分で守るという意識を持とう
  • 自分の身を守る姿を見せて他の人の安全も促そう
  • 自分の身は自分で守るという前提で信頼関係を築こう

という意図があるそうです。

これは幸せにも当てはまります。こんな感じ。

  • 自分を幸せにするのは自分だと認識することで、自分の価値観や軸を育てよう
  • 自分独自の幸せを実践して、周りの人にも参考にしてもらおう
  • 自分を持った者同士という前提で、健全な人間関係を築こう

また、自分が幸せであれば周りの人を幸せにしやすくなります

もちろん、自分が幸せでなくても人に親切にしたり他人の幸せを願うことは可能です。

でも、自分が幸せじゃないときに周りの人の幸せを願って行動するのってすごくパワーが要りますよね?持続可能じゃないですよね?

一方、自分が幸せなときは無意識に周りの人の幸せを願って行動しているものです。自分だけ幸せでも幸せじゃないからです。

飛行機に乗ると「酸素マスクはまず自分がつけ、それからお子さんや年配の方を助けましょう」と言われますが、つまりそういうことです。

1が自分、2が身近な人、3が世の中です。

自分を幸せにするお金の使い方

では、自分を幸せにするお金の使い方はどう考えればいいのか?

幸せってそもそも買えるの?って話ですが、答えは「世の中にはお金で買えない幸せもあるが、買える幸せもある」です。

図にするとこんなイメージです。

お金で買える幸せピラミッド
基本的な生活の確保

「家賃と食費だよ!」の人は「基本的な生活の確保」という一番具体的な幸せを買っているということになります。

最低限の生活が確保されていないと心の余裕を持つこと自体が難しくなるので、自分独自の幸せを追求していくためには必要不可欠です。

ちなみに、この辺りを保証すれば人は幸せを探しやすくなるのでは?というのがベーシックインカムの理論です。

お金で取り除ける不幸せ

「買えない幸せもあるが、買える幸せもある」と同じで、お金ではどうにもならない不幸せもありますが、どうにかなる不幸せもあります。お金を払えば取り除くことができる苦労・苦痛・不便です。

毎日「嫌だなぁ」「不便だなぁ」 「どうにかならないのか」と思いながら暮らしているのは幸せ的にハンデなので、お金で済ませられることなら済ませるという考え方です。

苦労・苦痛・不便を経験して初めてわかることや、それを乗り越えて初めて可能になる成長もあるので、なんでも深く考えずにさっさと取り除けばいいっていうものではないんですけどね。

直接買える幸せ

モノやコトであっても、それ自体に意味があれば買うことで幸せを感じられます。そういう意味では「直接買える幸せ」はあります。

例えば、バースデーケーキは誕生日を祝うという意味があるケーキです。買うのはケーキですが、誰かの誕生日を祝う幸せがあります。

また、自分が情熱を感じていることや興味があることであれば、買うものがモノであろうがイベントであろうがそれだけで意味があることもあります。

間接的に買える幸せ

「幸せとは心の状態である」ってよく言いますよね。心の状態が良ければ何にでも幸せを感じることができるという理論です。

凡人が簡単にそういう悟りの境地に至ることができるのか?っていうのはまた別の話ですが、お金をツールにして幸せを感じる心の状態を作るには?と考えて、好きなことをする時間を増やすとか、環境を変えるとか、知識を増やすとか、新しいことを体験するとか、工夫すればよいわけです。

100%何にでも幸せを感じられる境地に至らなくてもいいんです。50%から60%に上がるだけでもいいんです。

買えない幸せ

愛情とか友情とか信頼のように人と関わることでお互いに感じる幸せは、お金では買えません。

お金がある方が築きやすい面はあるかもしれませんが、どちらかと言うとお金が関係ない状態で築き上げたものの方が壊れにくいし、いずれにしても基本的には時間や労力をつぎ込むことが必須になります。お金だけではどうにもなりません。

これは自分だけでは完結しない幸せとも言えます。 

身近な人を幸せにするお金の使い方

自分の幸せがある程度確保できてきたら次に考えたいのが、家族や友人など身近な人を幸せにするお金の使い方です。

自分だけが幸せだとやっぱり幸せじゃなかったりしますし、周りの人が幸せであれば、自分の幸せがちょっと低迷しても救われたりします。

あと単純に大切な人には幸せになって欲しいものですよね。自分の幸せにかかわらず。

ですが、自分以外の人を幸せにするのは自分を幸せにするより難易度が少し上がります。

相手には相手の価値観があるからです。

プラチナルールの考え方

相手に何かをする・しないということには大きく分けて3つのレベルがあります。

「自分がされたらイヤなことは相手にしない」というシルバールールは最低限のマナーと言えます。また、相手のことをそれ以上考えていないので一番自分本位です。

「自分がしてもらったら嬉しいことを相手にする」というゴールデンルールでは積極的に相手に何かしますが、あくまでも自分の視点からです。

そして「相手がしてもらいたいであろうことをする」というプラチナルールは相手の視点に立って何かしようとします。一番相手本位と言えます。

こう見ると、相手にとって一番嬉しいのはプラチナルールのはずだからプラチナルールを使えばいいんじゃないかという気がしますね。

プラチナルールの盲点

ただ、プラチナルールにはいくつかの前提があります。

  1. 何を求めているかを相手自身が理解していて、
  2. それがあなたにも明確で、
  3. あなたの価値観からも大きく外れていない

これを全部満たしていればプラチナルールは簡単です。

でも、相手自身が何を望んでいるのかわからなかったり、わかっていてもあなたと共有してくれなかったら、プラチナルールを実行するのは難しくなります。

また、相手が求めていることがわかっても、それが良いことだとはあなたには思えない場合、やっぱりプラチナルールの実行は難しくなります。

そうなると、たとえプラチナルールが理想でも、実質的にはプラチナルールとゴールドルールの間あたりの「相手にできるだけ寄り添うが、自分の判断」というところで実践せざるを得ないことになるケースが多くなりそうです。

ただ、こちらが良かれと思ってもそうは受け取ってもらえないこともありますし、実際に相手のためにならないこともあります。

結局のところ、人に何かを与えるときは

  • 相手に寄り添った判断を自分が下すなか
  • それがあくまでも愛情から来ていることを示し
  • 相手が気兼ねなく断れるよう配慮する

という形になるのかもしれません。

お金で買ってあげられる幸せと買ってあげられない幸せ

じゃあ具体的には何を買ってあげることができるのか?ですが、これは上で見た「幸せとお金のピラミッド図」を応用すればオッケーです。

つまり、

  1. 基本的な生活の確保
  2. お金で取り除ける不幸せ
  3. 直接買える幸せ
  4. 間接的に買える幸せ

の順に、自分が相手にしてあげられることを考えれば良いわけです。

5. の「買えない幸せ」は、今回の給付金10万円とは関係なく、普段から考えるように頑張りましょう。 

世の中の人々を幸せにするお金の使い方

さて、最後は世の中です。

今回は、給付金の目的がコロナの影響を受けている人の支援だとわかっているし、誰がどうコロナの影響を受けて困っているのかもちょっと調べればすぐわかるので、わりと考えやすいはずです。

とは言え、コロナの影響を受けて困ってる人やビジネスって多岐多様ですよね。

どこを助けるのが最優先事項なのか、どこにお金をつぎ込むのが一番対費用効果があるのかなど、客観的に判断するのはほぼ不可能です。

 

なので、逆説的ですが、世の中を良くするためのお金の使い方を考えるうえで重要になってくるのは、自分だったりします。自分自身の価値観です。

結局のところ、基準となるのは「自分は何を支援すべきなのか」ではなく「自分は何を支援したいのか」なのです。

自分の価値観の見つけ方

「そんなこと言われても、自分が何を支援したいのかなんてわかんないよ……」という人も多いかもしれません。

それはですね、あんまり経験がないからです。

みなさん、投資を始めたばかりの頃は何に投資したらいいのかわかんなかったですよね?でも、ちょっとずつやるにつれて、だんだん自分に合う投資のやり方がわかってきたんじゃないですか?

それと同じです。

自分が何を支援したいのかわからない場合は、予算を小分けにしていろいろ試してみましょう。そして、自分がどう感じるか観察しましょう。そうすれば、自分の価値観が見えてきます。

今村も、寄付の練習をすることで自分の価値観を改めて知りました。寄付すると自分が幸せになるということも知りました。練習、オススメです。 

www.saki-imamura.com

支援の仕方

上では寄付を挙げましたが、世の中を良くするお金の使い方としては、自分が直接何かの活動を行ったり(=その資金にする)、直接誰かのために何かを支払ったりするのもアリだと思います。寄付自体もいろんな経路が考えられます。

ざっくり分けるとこんな感じではないかと。

  • 投資ファンド型:複数分野にまたがって支援事業を行っている団体に寄付する(どこにどのように資金が割り振られるのかはお任せ)*1
  • 個別株型:特定の支援活動を行っている団体や、特定の問題に対応している団体に寄付する(複数の団体に寄付することで資金の振り分けを直接自分で行う)
  • 起業型:自分が直接世の中を良くする活動を行ったり、金銭的支援を施す

一番手軽なのは投資ファンド型でしょうか。そして一番自分で好きなようにできるのは起業型ですね。

ユニセフなどで毎月自動で寄付している人もいると思いますが、これはまさに投信に自動積立してるようなものです。また、キャンプファイヤーなどでの寄付は個別株に投資しているようなものです。

ちなみに、ビリオネアたちの事例はこんな感じです。 

www.saki-imamura.com

なんでもアリです。唯一のポイントは、自分の価値観です。

今村の給付金の使い方

……てことで、今村は給付金をどうするつもりなのか?って話ですが。

ありがたいことに、今村は給付金がなくても大丈夫な状態です。もう現役引退しちゃってるので、コロナだろうが何だろうが、失う労働収入がそもそもありません。

でも、給付金は受け取ります。コロナの対応として、国がやらないことをやっている県に10万円を託し直したいからです。

実際に自県にやり方を問い合わせたところ「ふるさと納税サイトのふるさとチョイスから寄付できます」とのことでした。

www.furusato-tax.jp

寄付の申込書を郵送・FAX・メールして、口座振込・現金書留・県の窓口で支払うやり方もあるとのことですが、ふるさと納税経由で寄付してもらえるのが県側としては一番楽なようです。

実は今村は、個人的には他県にふるさと納税すると自県の税収入が減るという仕組みが納得できなくて、ふるさと納税を使おうと思ったことがありませんでした。

でも、自県にふるさと納税することができるんですね。今回初めて知りました。

また、ふるさと納税先が自県・他県にかかわらず、寄付控除の申請をしなければ単なる寄付なので、自県の税収入を減らさずに済みます。これはよく考えればわかることですが、今まで考えたこともありませんでした。

さらに「お礼の品不要の寄付をする」なんて選択肢もあるのだと知りました。これを選べば、県は丸ごと(ふるさとチョイスから手数料とかは取られるのかもしれないけど)あたしの寄付金を受け取ることができます。

なので、今村は

  • ふるさとチョイスで、
  • お礼の品不要の寄付を、
  • 自分の県宛にして、
  • 寄付控除しない

で決定です。

その他のコロナの被害に関する支援

ちなみに、ふるさとチョイスには「新型コロナウイルスの被害に関する支援」という特集もやっていて、給食関連事業者、観光関連事業者、外食産業など事業者別に支援したり、自治体の新型コロナウイルス対策プロジェクトを支援したり、給食停止で困っている子育て家庭を支援したりもできます。

リストをざっと眺めるだけでもアイデアが湧いてくるかもしれないので、ぜひ見てみてください。

まとめ

日本中にばら撒かれる給付金がマックスで回ればいいな、それで日本のみんなが少しでも幸せになるといいな、と思います。

それだけ。 

*1:分野を指定して寄付できる場合もあります